象牙印鑑(実印・銀行印・認印)の選び方と価格|鈴印 象牙オンラインショップ

象牙印鑑とは — なぜ選ばれるのか

象牙は、朱肉ののりと押し味が他の印材と大きく異なります。朱肉の「油」を吸い上げる性質があり、紙への転写率は限りなく100%に近いと言われています。実際に押す際もそれほど力を入れなくても鮮明な捺印が可能です。

さらに象牙には、使うほどに写りが良くなり、朱色を含んで色合いが深まっていく「経年変化」という特徴があります。新品の状態では気づきにくい象牙本来の目(キメ)が、使い込むほどに浮き出てきて、品質の高さがはっきりと分かるようになります。

実印や銀行印は、一度作ったら十年、二十年と使い続けるものです。とくに実印は名義変更をしない限り一生同じものを使う方がほとんどです。「一生この品質を渡していいか」で考えたとき、品質も一本ずつ異なり、使うほどに完成していく象牙は、一生モノの実印・銀行印にこそ選ばれています。

等級と価格の全体像

象牙は天然素材のため、キメの細かさによって品質が変わり、同じ「象牙」でも等級によって価格は5倍近く変わります。鈴印では国内最高峰から上位5ランク(極上・特上・上上・上・中)のみを取り扱っています。

等級 実印 銀行印 認印
中材 6万円台〜 4万円台〜 3万円台〜
上材 7万円台〜 5万円台〜 4万円台〜
上上材 10万円台〜 7万円台〜 7万円台〜
特上材 14万円台〜 12万円台〜 11万円台〜
極上材 19万円台〜 16万円台〜 15万円台〜
希少品(民生・インド象・細工象牙) 70万円〜160万円台

※税込・定番品の価格です。象牙は一点ごとに表情が違うため、実際の在庫と価格は各商品ページでご確認ください。等級ごとの色・光沢・キメの細かさの違いを実物写真つきで詳しく知りたい方は、象牙の品質の見分け方をご覧ください。

用途別ラインナップ

鈴印で選ぶ理由

すべての命に敬意を。

「象牙=悪」という論調を目にする機会がありますが、アフリカの現地では、象牙の適正な活用によって得られた資金が、人と象が共に暮らすための環境整備に活かされているという現実があります。私たち鈴印は創業以来、その尊い命を決して軽んじることなく、手でとり、手で彫るという伝統を通して、心を込めて形にしてきました。

二人の目利きが、品質を担保します。

私自身、かつて彫刻師だった時代は、今の約10倍の本数を毎日彫っていました。無我夢中で彫り続けるうちに、自然と「彫れば品質が分かる」ようになっていったのです。その後は父のアドバイスのもと、鈴印の在庫に実際に触れ、最高級の品質を見て、触れて、感じ取れるようになりました。

以前は、機械化された大手メーカーから仕入れていました。必要な本数の倍を取り寄せ、そこから半分を選び抜き、品質に満たないものは返品するというやり方です。

今は、日本でただ一人、手で象牙をとる職人から仕入れています。初めてその印材を目にしたとき、驚きました。三十年前には当たり前に手に入っていた、本当に凄みのある印材ばかりだったからです。「まだこれほどのものが残っていたのか」というのが、正直な第一印象でした。

その職人も、私と同じことを言います。のこぎりを入れ、刃物が象牙に触れた瞬間に、品質が分かるのだと。つまり、品質を正確に見抜ける職人が二人、仕入れの入口と店の出口で交差している。これが、鈴印の象牙の品質を担保する一番の理由です。

手で彫る。

彫刻師は、象牙という生命の力強さを指先から感じながら、永く使われるお客様のことを想い、昔ながらの製法で一本一本手で彫っていきます。象牙の印材は二つとして同じものがない個性です。お名前も、他の誰でもないあなただけの個性です。その二つの個性を繋ぎ合わせるのが、彫刻師の務めだと考えています。

鈴印は種の保存法にもとづく登録事業者です。日本国内での象牙の売買は法律で認められており、全形牙の登録と譲渡しの記録を行ったうえでお取り扱いしています。

よくある質問

Q. 象牙って今もあるんですか?
A. はい、あります。ただし国内の在庫のみです。

Q. 象牙は彫り直して使えますか?
A. できます。ただし、安価な象牙は彫り直しの熱でヒビが入ってしまうことがあります。鈴印で扱っている象牙であれば、彫り直してお使いいただけます。印鑑の彫り直しは、思い出だけでなく、持ち主の意思も継承することだと私たちは考えています。

Q. おすすめの等級はどれですか?
A. 上上材です。荒さと細かさが絶妙に共存し、象牙らしさを保ちながら、高品質です。

Q. 極上材の魅力は?
A. 赤ちゃんの肌に例えられるほどの、なめらかなキメの細かさです。象牙の中で最も硬く、最も精密な彫刻を可能にします。

そもそも、手でとる最高品質の象牙自体がなかなか手に入りません。すべての象牙から極上材が取れるわけではなく、品質は実際に切ってみるまで分かりません。つまり極上材との出会いは、いわば奇跡です。量産のきかない手作業だからこそ出会える品質、それが鈴印の象牙はおそらく最高峰だと自負している理由です。

Q. 納期はどのくらいですか?
A. 通常1週間程度、彫刻前のイメージチェックをご希望の場合は2週間程度いただいております。

象牙という素材そのものについて詳しく知りたい方は、象牙についてもあわせてご覧ください。