象牙の数珠・ネックレスのクリーニング

黄ばみや汗染みが気になる象牙の数珠やネックレスなどの小物は、クリーニングで美しい姿に戻すことができます。
鈴印では、専門の職人によるクリーニングを承っています。

①ただ白くするクリーニングではありません

象牙のクリーニングは、色を抜いて真っ白にする作業ではありません。
ただ薬剤で白くするだけでは、素材を見極めることも、その象牙の良さを活かすこともできません。

一本ごとに素材を見ながら最適な状態に合わせていく、まさに他に類をみない特殊技術です。
元の象牙の風合いを残しつつ、職人がベストな色合いに調整します。

秘伝の技術を身につけた、たった1人の職人だからこそ、なしえる技術です。

②お受けできる品、お受けできない品

お受けできる品:数珠、ネックレスなどの小物
数珠やネックレスの珠のように、細い彫刻のないひとつの塊であれば、クリーニングで形が変わる心配がありません。
汗染みも取り去ることができます。

お受けできない品:印鑑、お箸
印鑑は、印面に細い線で文字が彫られています。しかも染み込んでいるのは朱肉の油です。
その油を根こそぎ落とそうとすると素材が大きく傷み、ひびが入る危険が極端に高くなります。印面が欠ければ彫り直すこともできず、実印なら届け出のやり直しも必要です。
お箸は反るおそれがあり、また薬剤を使ったものを口に入れることにもなるため、お受けしていません。

印鑑とお箸は、日頃のお手入れで飴色に育てていただくのがいちばんです。
方法は象牙印鑑のお手入れ・保管方法をご覧ください。

③お願いとご了承いただきたいこと

象牙は一本ごとに色も目も違う天然の素材です。クリーニングは、その一本を見極めながら職人が手で仕上げる作業になります。お申し込みの前に、次の点をご了承ください。

  • 仕上がりの色合いは、職人の判断にお任せいただきます。元の風合いを残しながら、その一本にとってのベストな色に調えます。素材の状態を鑑み痛みの激しい「まっ白に」というご指定はお受けできません。
  • ひびが入る可能性があります。天然素材のため、作業の途中や仕上がりのあとに生じることがあります。
  • 完全にきれいにならない場合があります。染みの深さや入り方によって、どこまで取れるかは変わります。特にネックレスの首回りはヘアカラーの影響などもあり、完全なクリーニングができない場合もございます。
  • 一度調えた色を、元の色味に戻すことはできません。「使い込んだ色のままがよい」という場合は、クリーニングをなさらないことをお勧めします。
  • これらについて、保証はいたしかねます。あらかじめご了承のうえ、お申し込みください。

拝見した段階できれいになる見込みが薄いと判断した場合は、正直にお伝えします。無理にお勧めすることはありません。

④珠や糸、金具の取り替えについて

象牙のネックレスや数珠は、珠だけを取り替えることもできます。欠けや割れが一部の珠にあるだけなら、そこを新しい象牙に替えて、また長くお使いいただけます。料金は⑤をご覧ください。

数珠の中糸や房、ネックレスの留め具は象牙ではありません。クリーニングの際に傷んだり、切れたりすることがあります。糸替えや房の交換が必要になった場合は、別途お見積もりいたします。

ネックレスの金具などは、有償で新しいものにお取り替えすることもできます。傷んでいた場合は、クリーニングとあわせてご相談ください。

親玉や天然石など、象牙以外の素材が使われている場合は、その部分をお受けできないことがあります。お写真の段階でご相談ください。

⑤料金(税別)

内容 料金(税別) 目安
クリーニング(磨き・紐の通し直しを含む) 28,000円から 40cmほどの丸玉のネックレス・数珠
珠の取り替え 1個 2,800円 10mmの丸玉
房の取り替え 11,800円
紐の通し直しのみ 5,800円 クリーニングをしない場合
長いもの/ミカン玉・親玉・ボサなど丸玉でない珠/金具 お見積もり お品物を拝見してから

ボサは、房の手前にある丸くない部品のことです。
お見積もりの際に、③と④もあわせてご確認いただきます。

⑥お申し込みの流れ

  1. お問い合わせからご相談ください。お写真を送っていただければ、おおよその見当をお伝えできます。
  2. お品物をお送りいただくか、店頭にお持ちください。拝見したうえで、正式なお見積もりと、ひびや仕上がりについてのご説明をお伝えします。
  3. ご了承いただいてから、職人がクリーニングいたします。
  4. 仕上がったお品物をお返しします。

職人の手元での作業に2週間ほど、お返しまでは3週間ほどを見ておいてください。

⑦クリーニングのあとのお手入れ

クリーニングをしても、使っているうちにまた少しずつ色は変わっていきます。これは象牙が生きていた素材だからで、避けられるものではありません。
きれいな状態を長く保つ方法は、たった2つです。

外したあと、使ったあとに綿の布で汗を拭き取ること。
しまうときは、風の当たらない暗いところに置くこと。

この2つだけで、次に色が気になるまでの年月がまったく変わります。

象牙の数珠をお探しの方は象牙の数珠をご覧ください。